便秘には様々な種類があり、 原因も異なってきます。

便秘の種類は大きく分けて

【機能性便秘】腸の働きに異常があって起こる便秘
【器質性便秘】腸そのものの病変によって起こる便秘

の2種類があります。

器質性便秘に似た便秘に、 症候性便秘というものがあります。

症候性便秘が、 全身性疾患や代謝性疾患による便秘なのに対して、器質性便秘は、 胃、腸、肛門など「消化管の」 異常や疾患などを原因とする、大腸や大腸付近の疾患による便秘のことをいいます。

器質性便秘は、放置をすると、 命にかかわる危険性があるものです。

症状と原因を知っておくのは、 大切なことです。

器質性便秘とは?原因

器質性便秘とは、大腸やその周辺が腫瘍や炎症、閉塞などの疾患や腸(大腸)に、先天性の長さや大きさの異常が原因です。

大腸が変形したり、 腸が狭くなったりしてしまい、排便がスムーズに行われず 、便秘になってしまうのです。

機能性便秘と器質性便秘の 最大の違いは、機能性便秘が 生活習慣の改善で解消可能なのに対して、器質性便秘は、病院で診てもらうことなしに根本的な治療は望めない、というところにあります。

重大な病気を患っている可能性もあるので、器質性便秘に該当するような症状が出た時は、すぐに病院へ行く必要があります。

器質性便秘の主な症状

別の疾患が原因の器質性便秘は、便秘と共に、次のような症状が現れることがあります。

・吐き気や嘔吐
・激しい腹痛
・便に血や粘液が混じる
・発熱
・心当たりがないのに急に便秘になる

便秘と共にこののような症状が現れた場合は、自己判断で対処せず、速やかに専門医に相談してください。

器質性便秘の原因となる疾患

⓵大腸がん

厚生労働省の発表によると、大腸がんは平成15年以降、女性の死因1位になるほど、日本でも近年増加している病気です。

大腸がんの症状は、血便、残便感、便秘と下痢の繰り返し、などが挙げられます。

早期は自覚症状がないため、定期的な検査で発見することが大切です!

⓶腹膜炎

腹膜炎は腹膜の炎症のことをいい。細菌感染などによって起こります。

急性と慢性がありますが、器質性便秘の原因となるのは、急性腹膜炎の方です。

急性腹膜炎の症状として、腹痛は必ず起こります。

便秘と共に発熱、悪寒、嘔吐などの症状を併発し、腹部の痛む部分が少しずつ腹部全体に広がっていくのも特徴です。

急性腹膜炎は虫垂炎や急性胆嚢炎など、他の病気との合併症として起こるケースがほとんどです。

重篤な場合には死に至ることもありますので、注意が必要です。

⓷腸閉塞(イレウス)

腸の一部が狭くなったり、腸の動きが悪くなってしまう病気のことをいいます。

腸の動きが悪くなることで、食べ物、消化液ガスなどの内容物が、腸に溜まり続けさまざまな不具合が体に出ます。

主な症状は、食べた物が腸につまることで、突然腹部が膨満し、強い痛みと吐き気や嘔吐が起こります。

痛みは、激痛が続く場合と、強い痛みの後でやや症状が治まる、ということが繰り返される場合とがあります。

主な原因

・過去に受けた手術の影響
・がんによる組織変化
・ヘルニアなど

当初は単なる便秘に思えるかもしれませんが、腸閉塞は急速な勢いで体に影響が出はじめますので、一刻も早く病院へ行き、適切な処置を受けなければいけません。

⓸腸捻転

腸閉塞の一つの症状で、腸がねじれてしまったことで、腸が詰まってしまう病気です。

症状・原因ともに腸閉塞と共通しています。

こちらも、一刻も早く適切な処置を受けることが必要です。

⓹潰瘍性大腸炎

先進国に多く、日本でも急増している病気です。

主に大腸の粘膜に、びらんや潰瘍ができる炎症性の病気で、国から難病指定を受けています。

主な症状

・最初のうちは便が次第にゆるくなる
・血便、腹痛
・下痢と便秘を繰り返す
・水分が吸収されにくい
・風邪をひきやすくなるなど

原因は不明ですが、食生活の欧米化、環境因子、遺伝因子が影響すると考えられていて、ストレスによって悪化することも知られています。

⓺子宮筋腫

子宮に硬いしこりができる婦人病です。

30代女性で4~5人に1人
40代女性で3~4人に1人

が罹患しているというデータがあり、多くの方が罹っている病気といえます。

しかし、原因はよくわかっておらず、早期発見を目指す以上の対策がないのが現状です。

主な症状

・月経量が増える
・月経がだらだらと10日以上も続く
・出血量の多さからの貧血
・月経痛がひどい
・動機・息切れ
筋腫の大きさや部位次第で、症状も変わってくるため、違和感があったら子宮筋腫を疑い、専門医の診断を受けましょう。

器質性便秘の治療

器質性便秘は、食生活や生活習慣の改善だけで、治すことはできません。

早期発見が重要ですので、上記のような症状や、いつもとは違うような違和感を感じたら、一刻も早く病院に行き、適切な処置を受けるようにしてください。